先週の説教要約 「主イエスの真の姿」

今度からこのブログに先週の説教要約を掲載することにします。


○先週の説教要約
『主イエスの真の姿』                   上中光枝牧師
《「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた》。
(ルカ9:28−36)
エスさまってどのような御方なのでしょう。主イエスに《あなたがたはわたしを何者だと言うのか》と問われたぺトロは、《神からのメシアです》と信仰告白をしました。この時から、主イエスは受難と復活の予告を始められます。
主イエスは、ペトロ、ヨハネヤコブを連れて祈るため高い山に登られました。そこで祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝きました。「主イエスの変貌」と言われていますが、もともと主イエスは栄光に輝く姿であられます。そこに旧約の代表者モーセとエリヤが栄光に包まれて現れ、イエスエルサレムで遂げようとしておられる最期(ここでは十字架による救い)について話していました。「最期」とはギリシャ語で「エクソダス出エジプトの意味です。ペトロは自分でも何を言っているかわからず「ここに3つ仮小屋を建てましょう」と言いました。しかし、神の栄光は人にも仮小屋にも留め置くことはできません。
この時天より《これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け》との声があり、神御自身が主イエスは何者なのかを示されました。《これはわたしの子》は、詩篇第2編7節の力ある世界の王として来られるメシア預言から、《選ばれた者》は、イザヤ書第42章1節の苦難の僕としてのメシア預言からのことばです。力ある栄光に輝く御方が、人を罪より救うために人となってくださり、苦難の僕として歩み、全てを与えてくださいました。神の威光を捨て、罪ある人に仕える姿、身代わりとなって傷ついた姿に、神の愛の輝き、真の姿を仰ぎます。
後にペトロはこの言葉によって預言の言葉が確かになったと語ります。私たちは自分のために栄光を求めるのではなく、神が≪これに聞け≫と言われた主イエスの真の姿を求め、闇の世で確信と希望をもって愛に生き、輝くのです。