祈祷会・「よみがえられた主!この方こそ神の子」

「 番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
天使は婦人たちに言った。「恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜しているのだろうが、
あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい」
                       
                                            (マタイによる福音書28:4〜6)
マタイによる福音書の面白いところは、復活の証人の配役です。
27書の最後では、祭司長たちとファリサイ派の人々がピラトと相談して番兵に墓を見張らせています。
これは、主イエスの「3日目によみがえる」という言葉を思い出したからです。
28:11では、番兵が祭司長たちに復活の出来事を報告しています。
祭司長たちは多額の金を払い、番兵にうその証言をさせます。


マタイは、「本当にこの人(イエス・キリスト)は、神の子だった」と伝えようとしています。
十字架の場面では、この言葉を敵対者が語っています。
サタンや悪霊が主イエスを神の子と言っている場面もありました。


ここでも、「3日目に復活する」という言葉にひっかかっているのは、敵対者です。
エスを囲む人たちは、誰一人信じていません。

主イエスを受け入れない人々は、主の言葉を思い出して恐れたり、その言葉を拒否したりしていますが、
主イエスの周囲にいた人々は、主の言葉にも復活の事実にも鈍感です。
恐ろしさの余り震えあがって死人のようになった番兵のほうが、事実に衝撃を受けているかのようです。


主イエスに敵対し怯えて心を閉ざす人々にも、主の周囲にいながら恵みに鈍感な人々にも、
主は近く共にいてくださいます。
私たちは神の業に気づかず、自分の感覚で死者の中に主イエスを捜すような見当違いをする者です。
「よみがえられた主:この方こそ神の子である」とのメッセージは近くにあるのです。