2019年12月15日の説教要約
「平安があるように」 村岡貞海牧師
20:21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
1、平安を与えるイエス
ルカによる福音書2:14で、天使の良き知らせですが、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」イエスキリストは生まれるときに平和が伝えられました。
イエスが弟子たちと共にいるときも平和を語り伝えて下さいました。
今日の御言葉の死にて甦られたイエスは平安を伝えています。
イエスの平安は永遠に変わることがありません。「平和があるように」とイエス様は弟子たちに揺るがない神様との和解の平安を伝えています。
イエスの弟子たちは、イエスを殺した人々が自分たちを迫害することを恐れて、空になっている墓を見てもイエスが甦られたことが信じられないでいます。
自分たちのいる家の戸に鍵をかけていました。弟子たちはイエスの死を見て、心を痛めて、自分たちがイエスを置いて逃げていたことの絶望と落胆がありました。
弟子たちの心は暗い影に覆われ、引きこもるように心の扉を堅く締めています。これ以上希望はない、苦しみ悩む弟子たちの前にイエスが現れたのです。
ヨハネ14:27わたしは平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。16:33「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」。
平和なるイエスを信じましょう。
2、父なる神様がお遣わしたイエス
イエスは死にて甦りの体で弟子たちの真ん中に立っておられます。
20:21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
イエスは罪が無い方なのに、人々を愛し貫いて、十字架の道を歩まれました。それによって、わたしたちには神様との和解の道が開かれました。
わたしたちは罪によって、神様から離れ、病と死によって苦しむ人々に罪の呪いによって生きるのではなく、永遠の命による望みと祝福によって、歩めるようにしてくださったのです。
20:31しかし、これらのことを書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるためであり、また、そう信じて、イエスの名によって命を得るためである。
イエスは神様の愛の御心に従い、十字架で命を投げ捨ててまで従い通し、救いを成就されました。
父なる神様は、このイエス様を天から私たちのために使わされたのです。
イエス様はわたしたちに誰も奪うことのできない真の平安、永遠の平安を与えてくださる方です。父なる神から遣わされた救い主イエスです。
3、聖霊を受けなさい。
わたしたちの心を開き、救いの福音であり、平和なるイエスは、これからはイエスの代りに、いつも傍らに立って真理に導く聖霊を送ると約束してくださいました。
ヨハネ16:7しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。
イエスご自分は世を去る、これからは助け主の聖霊を送ると約束して下さいました。
イエス様は弟子たちに息を吹きかけられました。
私たちは使徒行伝2章で聖霊が与えられたことをよく知っていますが、ヨハネ20章で復活のイエスが息を吹きかけた行為は、聖霊の付与です。これはヨハネのペンテコステと呼ばれます。だからここで弟子たちは聖霊を受けたのです。そして罪の赦しを宣言する使命を受けたのです
息を吹きかけるとは創造の働きを連想させます。
聖霊の働きは神の愛とイエスキリストの恵みを絶えず思い起こします。
わたしたちの内側に聖霊が住まわれ、イエスの御言葉が働いて命ある信仰生活を送るようにしてくださいます。
イエス様はわたしたちを罪と絶望の中にいる人々に送っておられます。イエスがわたしたちに示された神様の愛を黙想し、感謝し、讃美しましょう。わたしたちは、絶望の中にいる人々にイエスの愛をつたえるのです。