先週の説教要約 「キリストの証人となる」

○先週の説教要約
『キリストの証人となる』                 上中光枝牧師
《あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる》。(使徒1:6−8)
主イエスの弟子たちは、主と共に歩み、メッセージを聴き、十字架と復活を目の当たりにしたにも関わらず、主イエスが天に帰ろうとなさる時、まだ語られていることを理解できずにいました。イスラエルという国を建て直すのは、今なのですか?と尋ねます。主イエスは、その時は神のみが知る領域であるけれども、あなた方は聖霊を受けて、私の証人となる、との約束をされました。
ペンテコステ聖霊が降った時、聖霊を受けた人たちは、力強く主イエスこそが救い主であると証言を始めます。それまで普通の人だった使徒たちが、聖書に書かれていた事々は、救い主を指し示していたのだと語りました。あなた方が十字架につけて殺したイエスこそメシアだ、とのメッセージに心を打たれた人々は、主イエスを信じて、洗礼を受け、仲間に加わっていきました。
私たちは、主イエスに会ったことはありませんが、十字架は私の罪のためであったことがわかり、復活によって新しく愛に生かされていることを信じています。十字架と復活によって成し遂げられたことを私たちの内に実現してくだ
さり、わからせてくださるのが聖霊なる神の働きです。「聖霊の力を感じられない」と聞くことがありますが、誰も聖霊によらなければ、イエスは主であると言うことができません。聖霊なる神は、確かに働いておられるのです。
自分の力を捨てて、主なる神と交わるときに、聖霊なる神は、命をも捨ててくださった主の愛を示してくださいます。そして、弱く欠けのある私たちに、「この方こそ私を救ってくださった方である」と証言する力をくださるのです。人間の能力や企画によってではなく、聖霊の力強い働きによって教会は前進し、成長していきます。