先週の説教要約 「超越感謝」

○先週の説教要約
『超越感謝』                   中道由子牧師
《しかし、わたしは主によって喜び、わが救いの神のゆえに踊る。わたしの主なる神はわが力。わたしの足を雌じかのようにし、聖なる高台を歩ませられる。》(ハバクク3:17−19)
1、 答えてくださる神
 ハバククは、南ユダ王国滅亡の少し前の預言者で、神に正しい裁きを訴えています。なぜ神は、ユダヤの民の中の正しい人々の苦痛に無関心で、不義と悪に対して何の対処もしてくれないのか、と訴えると、神は南ユダを裁くためにバビロンを用いると言われます。バビロンは、ユダよりもさらに暴虐で、まことの神を知らない異邦人なのに、なぜ正しい者を悪者によって裁かれるのか、と神の計画に納得がいかないのです。
2、 最善をなさる神
 さらに神からの答えは2章4節「しかし、彼に従う人(義人)は、信仰によって生きる。」であります。ここでの「義人」は、信仰を持って待ち望む「イスラエルの民」を示しています。神は、バビロンの運命を宣言され、しばしバビロンを用いるが、悪しきバビロンは罰せられると預言されます。今の苦悩の状況はそのままのように見えるかもしれない。しかし、神様は私たちのために最善をなさいます。人は神に叫び、そこで神と出会います。そして、人の思う最善は、神にとっての最善ではないことをしるのです。
3、 どんな時も主を喜ぶ
 不毛のいちじくの木、ぶどうの枝、オリーブの木、田畑。そして、家畜のいないおりは、何の役にもたちません。何もいいことがない状況。しかし、信仰の視点を変えれば、神を本気で信じて待ち望めばこれから与えられることは、みな神様が与えてくださることです。この逆転の「しかし」によって、あらゆる悪条件の中でも神に感謝する、「ゼロの感謝」、「超越感謝」の恵みをいただこうではありませんか。