先週の説教要約 「母の祈りの力」

○先週の説教要約
『母の祈りの力』                  中道善次牧師
<その信仰は、まずあなたの祖母ロイスと母エウニケに宿りましたが、それがあなたにも宿っていると、私は確信しています。>(テモテへの手紙二1:5)
1. 母の祈りによる救い:テモテについて
テモテという若者がパウロの弟子になりました。テモテは、ユダヤ婦人の子で、お母さんは、信者のユダヤ人でした。テモテは、やがてパウロの後継者になり、エペソ教会の監督となります。パウロは、1テモテ5:23では、気が弱く神経質なテモテに対して、ぶどう酒を飲んで痛みを和らげなさいと優しい助言を与えています。
テモテの救いは、祖母と母の信仰と祈りよるものでした。彼は幼い頃からみ言葉を学んできました。聖書の言葉で養われてきたのです。そして御言葉によって、救いにいたる知恵が与えられたのです。2テモテ3:14〜15。
神学者としても有名なアウグスチヌスの母モニカは、堕落した息子の為に祈りました。そして「涙の子は滅びない」という言葉を残しました。

2.母の祈りによる挫折からの回復:ヨハネ・マルコについて
マルコもテモテと同じく、信仰的に非常に恵まれた家庭に育ちました。お母さんのマリヤは信仰の人、祈りの人、しかもお金持ちで、弟子達の支援者でした。最後の晩餐がもたれたのはこのマリヤの家でした。教会はマリヤの家からスタートしたのです。この家は祈りの家でした。ヨハネ・マルコの母マリヤは祈りの人でした。使徒言行録13章では、ヨハネ・マルコは世界宣教の助手として同行しました。しかし、途中でホーム・シックにかかったのか、過激なパウロの伝道についてゆけなかったのか、一人でドロップ・アウトし、家に帰ってしまったのです。この態度がパウロの不興を買って、駄目印の烙印を押された。そのような挫折の中から、もう一度伝道者として用いられるようになったのは、叔父であるバルナバの助けと共に母マリヤの祈りでした。