先週の説教要約 「花嫁の断食」

○先週の説教要約
『花嫁の断食』                   中道由子牧師
《新しいぶどう酒を古い革袋に入れるものはいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。》(マタイによる福音書9:14−17)

断食はつらいイメージがあります。完全断食(水のみ)でなくても、部分断食(ジュース類、野菜OK)、一日一食断食も可能です。健康を考慮しながら、神様に近づく手段として習慣的にできるなら魂の大掃除をしていただく恵みの時となります。
1、 神と出会う時
 イエス様は人々と食事を楽しむことを好まれました。ヨハネの弟子たちがやって来て「私たちも、パリサイ人たちも断食をしている」と言いました。断食とは何のためにするのでしょうか?罪を犯すと、神様との契約、神様とのつながりが絶たれてしまいます。そのことを悲しみ、断食がなされたのです。イエス様はヨハネの弟子たちに真理を伝えます。やがて弟子たちはイエス様がいなくなる悲しみから断食をし、再び来られることを願って断食するようになることを。
 「花嫁断食」とは、イエス様の臨在を求め、主の愛と御心を知るための断食です。私たちは、花嫁断食に招き入れられると、自分の罪を嘆き、イエス様を切に求めるようになります。そして、自分がいかに神様に似つかわしくないかを知らされます。自分の気づいていない罪の本質を露わに示されます。
 断食をすると、体力的に弱くなり、集中力がなくなります。パウロは弱さの中にキリストの力が現れる、と言っています。「弱さ」は、不可欠のものです。神様は弱さの中に霊的力を注いで下さいます。空腹になると、通常気分が悪くなります。その結果、私たちの内側の声がいかに騒々しいかに気づかされます。
2、新しい革袋になる
エス様は、花嫁断食をしたすぐ後に、新しいぶどう酒と新しい革袋の話をなさいました。新しいぶどう酒というのは、聖霊による愛によって、私たちを喜ばせる力です。聖霊は常に、御心について新しい啓示をみ言葉を通して与え続けてくれます。そのぶどう酒はいつも新しいのです。新しいぶどう酒を経験した人は新しいぶどう酒が必要になります。古い革袋に新しいぶどう酒を入れたらどうなるでしょうか。新しいぶどう酒が発酵する時にでるガスのために革袋が破れてしまいます。律法の人ではなく、福音を着た新しい人として歩むのです。実際の断食の他に、花嫁断食には霊的な意味があります。
① 献げること:経済力の断食。自分のために使うお金を神様と人のために献げる。
② 仕えること:自分のために使うことのできた時間や労力を神様と人のために断食する。
③ 祈る:時間と思いを神様と交わるために断食する。ニュースやメディアも絶つ。
④ 敵を愛する:敵に対する否定的な言葉と自分の評判を断食する。
私たちはひざまずくことをしないで時間が飛ぶように過ぎでいっていないでしょうか。