〇先週の説教要約 「恵みの光」 村岡貞海牧師
「言は肉となって、私たちの間に宿られた。私たちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」（ヨハネ福音書 第1章14節）
使徒ヨハネは福音書を通して、神の子イエス・キリストを深く知ることにより、さらに神様を愛し、従えるようになり、聖化へと導かれることを教えています。私たちが神様の祝福を受けられるように、ヨハネはみ言葉の深さ、広さ、豊かなことを表しています。
他の三つの福音書が地上でのイエス様の事が中心に記録されていますが、
ヨハネの福音書のみ、唯一にこの世がはじまる時もすでにイエス様が神様と一緒におられたと語るのです。
マルコによる福音書には洗礼者ヨハネがイエス様を紹介することが書いてあります。
（1：4〜洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて…わたしよりも優れた方が、後から来られる）
ルカによる福音書にはイエスの誕生の予告されることから、その事柄が書いてあります。
（1：1わたしたちの間で実現した事柄について）
私たちの視線が天のことを見るように、私たちを宇宙的な空間に連れていってくれます。
1：1から天地創造の以前のことが強調されています。
マタイ・マルコ・ルカによる福音書がこの地上でのイエスの姿を中心に記録されているとすればヨハネによる福音書は違う方法で語っているのです。
1：1〜3 初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
ここで創世記の1：1と似ているように感じます。“初めに、神は天地を創造された。”
この『初め』は時間の初めですが、ヨハネによる福音書の『初め』は初めに神様と共におられたと言うこと、時間以前の永遠の初めの神様であると言うことです。
この世に来られる前に言は神様と共にあった。この方は三位一体の神様であって、言がすなわち三位一体の神様である。
使徒ヨハネはイエス様が神様の子であって、その方を通してすべての世界は創造されたと証しています。
その創造主であるイエス・キリストが来られた。直接、救いの為に来られた。創造主なるイエス様が私たちを救う為に、直接こられた。
4〜5節 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。
イエス様が来られたのは、全ての世界に来られたと語っています。
14節 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
18節 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。
三位一体の神様、創造以降に誰も神を見た者はないのですが、ヨハネ14：9イエスは言われた「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分っていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。」
イエス様を通して、神様の御言葉が分るようになり、神様の行いが見えたのです。
私たちが神様のために奉仕して、神様のために兄弟を愛して、神様のために善を行うことも大切なことですが、ヨハネが強調しているのは、この方が誰なのかを信じることが私たちに命を与えることなのです。“言の内に命があった。”私たちはイエス様を通してのみ神様に出会うのです。ヨハネ14：6イエスは言われた「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」
イエス様の教えに従って生きて行きます。その御言葉に従うために励んで来ました。
イエス様は奇跡を見せてくださいました。しかし、使徒ヨハネの関心はそれらではなく、イエス様はどのような方なのかと言うことです。即ち、神様、創造主です。
イエス様は命です。ヨハネ11：25わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。
と今も私たちに尋ねています。その名を信じる人々に命が与えられるように導く方なのです。
使徒ヨハネは天を見上げるようにしています。命は天から与えられるものです。私たちの父なる神様創造主から命が与えられるのです。
イエス様は聞いて、見ることができる神様です。ヨハネ3：13天から降って来た者、すなわち人の子のほかには天に上った者はだれもいない。
イエス様はご自分が天から降って来た者だと語っています。
その方を信じて待ち望む人々にイエス・キリストの救いの命が今も私たちに与えられるのです。あなたはこれを信じるか。尋ねられます。
ヨハネは愛の使徒と知られていますが、福音書には信仰の言葉を二倍、語っています。50回以上、神様の子イエス・キリストを信じる信仰を意味します。イエス様は命を与える方です。救い主、イエス・キリストを信じる信仰によって歩んでいきたいものです。
