先週の説教要約 「天には栄光、地には平和」

〇先週の説教要約
「天には栄光、地には平和」        村岡貞海牧師
  ルカによる福音書2章8〜14節      


クリスマスになると聖誕劇をします。マリヤ、ヨセフ、天使、宿屋の主人、羊飼い、東方の博士たちの話です。

今日は羊飼いが初めて聞いた、イエス・キリストの誕生の話です。そして羊飼いたちは天使たちと共に讃美し喜びの良き知らせを伝える者となりました。聖書の御言葉を通してこの世に来られた、栄光の主イエス・キリストを通して、神様と和解をして、自分と和解をして、隣人と和解をする祝福がありますようにお祈りします。

1.大きな喜びの知らせを聞いた羊飼いたち。8−10

羊飼いたちが一番初めにイエス・キリストの誕生のお知らせを聞いたのがとっても大切なことだと思います。その当時、羊飼いたちは身分が低く人として認められていませんでした。

8節「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。」と書いてありますように夜通し眠ることも出来ず、何か月も町の外に出て、羊たちの世話をして、狼や泥棒が来ないように羊を守らなければいけませんでした。どんなに働いても貧しく、人々から離れて生活していました。

彼らは貧しく、寂しく、誰からも慰められなかったかもしれません。だからこそ、良き知らせを待ち望んでいたと思います。救い主を待ち望んでいたと思います。

マタイによる福音書5章に心の貧しい人、悲しい人、柔和な人、義に飢えている人たちは幸いですと書いてあります。その人達に天国は彼らのもの、慰められる、地を受け継ぐ、飽き足りる幸いが与えられると約束されているのです。

9−10節 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」

恐れる暗闇の中で希望を失う羊飼いたちに、恐れるなと大きな喜びを告げると話されるのです。救い主、主メシア、大きな喜びはイエス・キリストの誕生の知らせです。キリストの公生涯は、即ち福音なのです。

神の栄光は、人間的に値しないと思われている羊飼いたちに与えられたのです。神は羊飼いを選び、神の栄光を表されたのです。その「知らせ」はイエス・キリストの御誕生の知らせです。救い主が来られたのです。

2.今日臨んだ救いの約束。11−12

11節 「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」

二千年前の出来事でもありますが、今の私たちにも与えられた御言葉です。イエス・キリストの誕生は今の私たちにも希望と変化の御言葉です。

救い主とはイエスが罪に染まっている世界、全人類を救うために来られた方と言うことです。

主メシアとは栄光と讃美と礼拝を受けるべき神の子の身分なのに、罪と死の問題を解決するために、人となって来られ、聖霊によって油注がれた者として王、祭司、預言者の役割を担ってくださる。

12節「あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」

天使が羊飼いたちに話したように、時期と場所が乳飲み子として生まれました。飼い葉桶の中で寝ておられるのです。一番貧しい姿をして来られました。

全ての人々を救う為に、見守るために、飼い葉桶の中に寝ているのです。

神様は私たちに福音をくださり、主イエス・キリストは苦難を担う為に来られました。

暗闇の中に光が臨み、新しい知らせが聞こえて来ました。


3.喜びと讃美に満たされ。13−14

13−14節 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」

イエス・キリストの誕生が神様の栄光になるのは人を救う神様のご計画が成就されるからです。

地には平和とはイエス・キリストの生涯を通して今まで神様と人たちの間に塞がれていた塀が取り除かれ、和解が成ります。

大きな喜びの知らせ、イエス・キリストは私たちの罪と暗闇と死を担う為に来られました。

エスと出会う人々には福音の良き知らせが臨みます。