2020年3月22日の説教要約
「素晴らしいみわざ」 村岡貞海牧師
<ルカによる福音書13:10-17>
四旬節を通して、イエスが人類の罪を覆い十字架に架るまでの受難と、神の恵みを思う時であることをお祈りします。
今日の聖書箇所はイエスが十字架に架る3ヶ月前の働きであります。
ベレア地域におられる時でした。イスラエルの人々は毎週安息日に会堂で集まっていました。
10~11節にはその状況が書かれています。十字架に架る3ヶ月前の間イエスは安息日にベレア地域の町の会堂で教えられていました。十八年間も病の霊に取りつかれている女を癒します。
1、礼拝の中で与えられた讃美
13:11そこに、十八年間も病の霊に取りつかれている女がいた。腰が曲がったまま、どうしても伸ばすことができなかった。
医者のルカから見ても、女は十八年間心も体も最悪な状況で、痛みと苦しみの中にいました。そのような病があっても、町の中心にある会堂で安息日に礼拝をしています。
イエスは女を見て、呼んで、言います。手をその上に置かれます。女は病の癒しを体験し、いつも礼拝している神を賛美しました。
詩篇106:44~46主はなお、災いにある彼らを顧みその叫びを聞き45彼らに対する契約を思い起こし豊かな慈しみに従って思いなおし 46彼らをとりこにしたすべての者が彼らを憐れむように計らわれた。
詩篇118:5苦難のはざまから主を呼び求めると主は答えてわたしを解き放たれた。
ここで安息日の本当の意味を確認して見ましょう。
①創造された神様に礼拝を捧げること。出エジプト記では、20:8~11
②クリスチャンを招いてくださる。ペテロⅠ2:9
③安息日はそのように、わたしたちが癒され、新しくされ、力と平安を与えるために、神が備えて下さった日です。
④罪と死から解放して下さる日です。申命記の5:12~15
2、律法を超える愛
マタイによる福音書10:31だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」12:12人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをするのは許されている。」
イエスは神の御心を行います。会堂長は自分の考えを語ります。
安息日には働いてはならないと律法によって定められていました。しかし、会堂長は家畜である牛やろばには水を与えていました。飼い葉桶から解いてやり、引いて行きました。それなのにイエスが女を癒したのには腹を立てていました。
イエスはこの女はアブラハムの娘なのだと、女を見て呼んで声をかけています。十八年もの間サタンに縛られていたのだと手を置いて癒して下さいました。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきだと話されます。
イエスに出会うことで人生が新たにされたと、教会の方々から証しを聞くことが多くあります。
3、真理によって喜ぶ者となりましょう。
真理によって恥じ入る人と、喜ぶ人に分けられました。
イエスによって、会堂長は家畜より人を軽んじていた自分を知りました。憤る心は、イエスの前で恥じ入るようになりました。
イエスはこれからの道が十字架の道であることを知っていますが、安息日の救いと癒しを通して、迫害を受けることを知っていましたが十八年間も苦しんだ女を癒します。手を置いて優しく包み込んでくださいます。
わたしたちもイエスの働きを喜び、讃美する者とされることを祈ります。わたしたちも神様の働きと御心を喜ぶ者とされましょう。
イエスは険しい道であって、十字架の道を歩まれました。わたしたちも賜物を用い働き、祈り、仕える人々によって支えられ強められました。
わたしたちもイエスの示された愛によって、神の働きを信じて励んで行きましょう。