母の日と父の日

母の日の「いのちの教室」では、「母よりのメッセージ」を子どもたちに伝えました。
人生の試練や喪失の痛みなどの中で、与えられた命によって新たに生きる望みを得たお話など、深く心を打つ内容でした。
ご自分の心を注ぎ出すように「あなたを愛していますよ」「生まれてくれてありがとう」と我が子に呼びかけると、聴く一同の胸も熱くなりました。
3人のお母さんに「母よりのメッセージ」をお願いしていましたが、実はサプライズで子どもたちから「母へのメッセージ」を準備していました。
主にジュニアの子どもたちが、涙で言葉をつまらせながらお母さんに対する素直な思いを言葉にしました。
囲む教会の皆さんも涙涙で感動を伝え、ある方は後日、
「教会であんなに泣くとは・・・生涯忘れられない日になった」と話されていました。


「今時の親は・・」とか「今時の若者は・・」と言われますが、きちんと学び、考え、愛されている自分を受け止めていくと、
こんなにも美しい言葉と心のやり取りができるのかと、厳粛な思いがいたしました。


さて、父の日。
「今度は父よりのメッセージなんですよね。母の日は感動しましたよね・・・涙が止まらなかったですよね」との声が聞こえ、
お父さんたちは、困っていました。「男が語って泣ける話しになるはずもなく・・・お母さんたちはずるいよー」


でも、メッセージをお願いしたお父さんたちは心を込めてお話しくださいました。
そして、ジュニアの子どもたちも応答。
ちょっと照れながら「いつも、ありがとう。…大好きだよ」と娘より父へのメッセージ→感動した父とハグ!
→歓声と拍手、涙…という場面もありました。
日本ではあまり見かけないシーンですが、自然で素敵でした。
父の愛を描いた愉快な絵本読み聞かせもあり、母の日とは全く違った雰囲気の、笑いあり、涙ありの心温まる時間になりました。
「今までお父さんとの関係を振り返ることはなかったけれど…」と自然と皆さんが自分のお父さんの話をされました。


その中で母との関係は子を抱きしめるように直接的で触れる愛なのに対して、
父との関係は距離があって見えにくいけれど、存在と存在との出会いによる確かで深いつながりなのだと気付きました。
遠く感じる(遠くなくてはならない)絶対的な神にどのように近づくのか…
いや、実はとても近いのではないか…色々な問いが与えられ、愛の理解が変えられました。
礼拝でも「天のお父様」と呼ぶ神のイメージとしての「父」について光が与えられました。
特性の違う父と母が出会い、人が生まれ育つ不思議を知っていくことは「いのちの教室」に与えられた新しい課題です。


今年の女性よりのもてなし料理は、柚子胡椒風味・鳥と野菜のそばそうめんといなり寿司、韓国海苔巻などでした。
子どもたちからのプレゼントは、素敵なブーケ型の手作りみ言葉カードでした。
「教会のお父さんたち、いてくださり本当にありがとうございます!」