2018年9月23日の説教要約 「御言葉を信じる」

2018年9月23日の説教要約
「御言葉を信じる」   大久保啓示牧師
<創世記12章1節〜4節>


イントロ
 
アブラムの住んでいるカランという町は、エジプトやメソポタミア地域に住む人々が行きかう通商路で、商業の中心地であったと言われていた。そこでは月の女神が崇拝されていて、一説にはアブラムの父もその女神を礼拝していたと言われている。そのような状況の中で神様は、アブラムの父ではなく彼自身に神様の示す地へ行きなさいと言われた。そしてアブラムは、その御言葉に従い、住み慣れたカランの土地を離れて旅立った。そのような高齢のアブラムが、神様の御言葉をただ信じて、どうして旅立つことができたのか。


1.御言葉を信じる確信

神様は親族、父の家等、自分にとって親しみのある、離れることが困難なものから別れることをアブラムにおっしゃった。そしてさらに「わたしが示す地に行きなさい」とおっしゃった。
使徒行伝7章2節を見ると「父祖アブラハム(アブラムのことです)が、カランに住む前、まだメソポタミヤにいたとき、神の栄光が彼に現れて…」と書かれており、神様はアブラムに一度だけ御言葉を語られ、彼に神様の示す土地へ向かうよう命じたのではないことがわかる。神様は二度語られることで、アブラムに「これは間違いなく私の声だ」と確信を与えて下さった。
私たちが、もし「これは本当に神様が私に語られたことだろうか?」と思うようなことがあれば、それが確信となるように、神様の時を待つことが大切である。そうして時が来て、「これは神様が語られたことに違いない」と思えてはじめて、その語られたことを実行に移すことができる。


2.祝福の御言葉を信じる

 2節で神様は「あなたを祝福する」、「あなたは祝福の基となる」とアブラムに語られる。祝福とは、神の愛による恵みを与えられることである。そして神様の祝福は、必ず何らかの変化をもたらすものであるといわれている。その変化は、人の想像をはるかに越えたものである。そして、神様の祝福は自分だけにとどまらず、他の人にも影響を与える大きなものである。
神様の祝福は、アブラムが祝福の基となってイスラエルの人々にも与えられ、今日のキリスト者にまで受け継がれている。このような神様の「祝福」を大胆に信じて、日々神様を見上げて人生を歩んでいくことを心掛けたい。


3.御言葉を信じて実行する

   アブラムは、神様の御言葉を聞いてすぐに示された地へ出発した。それは、彼が神様を信じていたから、つまり信頼していたからできたのである。さらに、アブラムが示された地へ向かう前に、神様は必要なもの予め備えてくださった。それは家族や財産、労働者等である。
こうしたことは、現代でも事例がある。神奈川県内のとある伝道カフェは、それをおこないたいという人々のビジョン、神様からの御言葉、祈り、そして経済面等の十分な備えが与えられて建てられた。ゆえに、伝道カフェ設立後、そこから多くの青年たちが信仰を持った。

   私たちも、日々の生活の中で「神様は、これを私に望んでいるのでは?」と感じるときがあるかもしれない。そのようなとき、神様の御言葉にじっくり耳を傾けて、それを実行するための備えが与えられる時を待つことが大切である。そして、そのときが来たら、アブラムのようにすぐに実行する。そのためにも、普段の生活の中でまずは聖書を読んで祈り、神様との信頼関係をしっかり築いていきたい。