先週の説教要約 「赦しの原点」

○先週の説教要約
『赦しの原点』       中道善次牧師
<三度目にイエスは言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛しているか」。ペトロは、…言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。>(ヨハネ21:15ー17)
今日の聖書個所は、説教者が献身して最初に語った説教個所です。説教者の原点と言える個所です。
1、初めの愛を思い出す
ペトロたちは21章で大漁の奇跡を経験しました。これはルカ5章で大漁の奇跡を経験した後、弟子としての召命を受けた経験を想起させるものでした。もう一度主の弟子として召命を受ける前に原点としての奇跡を経験しました。もう一つの原点はペトロの名前です。ペトロとは入信したときに与えられた名前で、本名はヨハネの子シモンです。主イエスは、ペトロと呼ばず、「ヨハネの子シモン」と呼ばれました。これもまた入信前の原点に立ち返り、そこから再スタートする主イエスの示唆であります。私たちも各自の信仰の原点を忘れず、主への「初めの愛」(黙2:4)を思い起こしたいのです。
2、自身ではなく信頼
エスの問いは、アガペーという言葉を使っての「私を愛しますか」でした。それに対してペトロは、フィリアという言葉を使って応答しました。アガペーは、見返りを求めない一方的な神の愛ですが、フィリアは、見返りを期待する人間としての愛です。ペトロは、主イエスを愛することさえ、自分の力では出来ないことを悟り、「主よ、あなたがご存じです」と答えました。
3、あなたは私に従ってきなさい
命をかけて従う覚悟をする前にペトロには気になっていた弟子がいました。それがヨハネです。私たちも神から受けている祝福を周囲の人々と比較することがあります。主は比較をせず、あなたは私に従ってきなさいといわれます。