先週の説教要約 [あなたの家族も救われます」

○先週の説教要約
『あなたの家族も救われます』              中道由子牧師
《主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。》(使徒言行録16章31節)
この箇所は パウロとシラスの祈りと賛美による奇跡に注目がいくですが、看守の方に焦点を当ててお話しします。
1、思いがけない不幸
これはピリピで起こった出来事で、パウロが占いの霊につかれた若い女奴隷から霊を追い出して、その女の占いでボロ儲けをしていた彼女の主人が、儲ける望みがなくなったために、パウロとシラスを訴え、牢に入れるという、逆恨みに会ったわけです。彼らは、残酷なむち打ちの刑を受け、足かせをはめられて牢に投げ込まれました。しかし、このことがなかったら、看守とその家族がイエス・キリストを信じるという救いを受ける恵みに至らなかったことを思う時に、どんなマイナス要因も主に在ってプラスに変えられることを見るのであります。
二人は、いつ出られるかわからないどころか、明日にも引き立てられて殺されるかもしれない状態でした。もし彼らが目に見えるところによって心を動かす人なら、マケドニヤに渡るようにという聖霊の導き(使徒言行録16:9,10)は、間違っていたのかと疑いを起こしたり、失望したかもしれません。しかし、彼らはこの導きを疑わなかったのです。神を信じ、パウロとシラスは牢屋で祈り、賛美をしました。そこに地震が起こります。地震によって牢の扉が開いて、囚人たちの鎖が解けてしまいます。なんだか囚人たちに味方しているような地震ですが、真夜中にうとうと眠っていた看守にとっては、思わぬ不幸なできごとでした。たまたま彼の当番だった夜に起こったのです。彼は、囚人たちは皆逃げてしまう、自分は責任を問われ、職を解かれ、一家は路頭に迷うと一瞬の内に思いめぐらし、自分の人生はもうこれで終わりかと剣を抜いて自害しようとします。
2,思いがけない幸運
 「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる」(16:28)誰も逃げていなかったのです。これもまた奇跡ではないでしょうか。パウロとシラスの祈りと賛美を聞いていた囚人たちは、これはただ事ではないことを感じ取ったのです。
看守は信仰の導き手として二人を仰ぎ、「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」(30節)と。「主イエスを信じなさい。」(31節)、この言葉により、信仰告白をし、バプテスマを受けました。
このように一人の人が主を信じ、信仰を持つことにより聖霊がその人の人生に流れていきます。つまり、イエスを主と信じた人から、この祝福の流れが家族に広がっていったのです。「あなたも家族も救われます。」(31節)は、一人の人がイエス・キリストを信じると自動的に家族も救われていることになる、ということではありません。一人一人に神様の救いの時が訪れます。しかし、すでに皆さんの家族は救いの恵みの流れに入れていただいているのです。信じて愛する家族の救いのために祈りましょう。