先週の説教要約 「一生感謝」

〇先週の説教要約
「一生感謝」                      中道善次牧師

テサロニケ信徒への手紙5:16〜18
テサ1 5:16 いつも喜んでいなさい。
テサ1 5:17 絶えず祈りなさい。
テサ1 5:18 どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。

4年前、ある牧師から以下の2冊の本をいただきました。
「一生感謝」ジョン・クゥアン著(小牧者出版)幸せの扉を開く29の鍵
「感謝が習慣になる21日」ジョン・クゥアン他2名著(小牧者出版)
それらの本を通して、感謝と程遠い自分に気付きました。そして悔い改めました。
私がこの書物から学んだことは、信仰者としての体質改善の必要です。
私たちの内側が体質改善されて、感謝がいつも口から出てくるようになりたい。
以下の三つから学びます。
① 感謝に時間をかける、 ② 身近なところからの感謝、③ マイナスも感謝

1.感謝に時間をかける:ルカ福音書17:11〜16
ルカ 17:11 イエスエルサレムに登る途中、サマリヤとガリラヤとの間を通られた。
ルカ 17:12 ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、
ルカ 17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。
ルカ 17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。
ルカ 17:15 その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。
ルカ 17:16 そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリヤ人だった。

ここで発見したことがあります。それは感謝する為には、時間をかけなければならないということです。
重い皮膚病の人が癒しの宣言を受けて家に戻るには時間がかかりました。
どんなに早くでも、家に戻るまで10日はかかったと思われます。まずエルサレムまでの旅に一日、祭司に見てもらってから7日待ちます、そして犠牲に1日、それから自分の家に1日かかります。
彼らは先を急ぎたかったのです。しかしサマリヤ人は引き返したのです。イエス様もエルサレムに向かう途中ですから、戻る途中の道でお会いできたと思いますが、それでも他の人より1日余計にかかったと思います。
しかし彼は、イエス様に感謝する為に、時間を使ったのです。エネルギーをかけたのです。
上記の本の中に、感謝ノートをつけましょうという勧めがあります。
書くことは、時間がかかります。また、一つでも多く感謝を数えるということは、考える時間がかかるのです。時間をかけて感謝を数えて、それを記録されることを勧めます。

2.身近なところからの感謝:ヨハネ福音書6:8〜12
ヨハ 6:8 弟子の一人で、シモン・ペテロの兄弟アンデレが、イエスに言った。
ヨハ 6:9 「ここに、大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう」。
ヨハ 6:10 イエスは、「人々を座らせなさい」と言われた。そこには草がたくさん生えていた。男たちはそこに座ったが、その数はおよそ五千人であった。
ヨハ 6:11 さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。
ヨハ 6:12 人々が満腹したとき、イエスは弟子たち、「少しも無駄にならないように、残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。

 イエス様は、5000人の給食で、今あるものを感謝されたのです。それは5つのパンと2匹の魚でした。奴隷少年のお弁当だといわれています。小麦のパンではなく大麦のパン、ぼろぼろ崩れるパン、貧しい食事でした。イエス様は、いちばん身近にあるところで、今あるものに、与えられたものに感謝したのです。

3.感謝は困難を乗り越える
マイナスを感謝した聖書の人物は、聖書の中に多く出てきます。
病気をとげといって感謝したパウロがいます。
希望の持てない現状の中で感謝したハバククがいます。
全てを失ったなかで感謝したヨブがいます。
そして南アフリカ元大統領ネルソン・マンデラ氏がいます。
 ネルソン・マンデラ氏は46歳から27年間監獄生活を送りました。
 新聞記事では、そのうちの18年間をロベン島という島の中の監獄で過ごされたと書かれていました。ロベン島は夏でも寒い場所だというのです。独房は畳2畳しかなく、机とトイレ用のバケツと薄い毛布だけです。コンクリートの上に寝るのです。窓には鉄格子があり、そこからは壁と中庭が見えるだけです。
 マンデラさんは、このような監獄での生活を長く強いられたのです。
 書物から引用します。
多くの人は、彼が憤怒と挫折感の中で健康を害し、さらには命を絶とうとするのではないかと心配しました。しかしマンデラ氏は監獄生活の中で、憤怒の代わりに感謝を選びました。
 出獄した日、マンデラ氏は70歳を過ぎていたにもかかわらず、とても元気で健康な姿で監獄から歩いて出てきました。とても驚いた記者が、マンデラ氏に近寄ってこう尋ねました。
 「他の人たちは、5年監獄生活をしただけでも健康を害して出てくるのに、どうして27年監獄生活をしてもこのように健康でいられたのですか?」
 するとマンデラ氏は力強い声でこのように答えました。
 「私は監獄で、神様に感謝をささげていました。天を見上げて感謝をし、地面を見て感謝をし、水を飲みながらも感謝をし、食事するときの感謝し、強制労働をするときも感謝し、常に感謝をしていたため、健康を保つことができたいのです。私にとって監獄生活はのろいではなく、発展の為の貴重な時間だったのです。」

 感謝の日々を送りましょう。